切手デザインについて(切手をクリックすると拡大されます)
 
生体膜を構成している分子はその分子の中に親水性(水に親しみやすい性質)と疎水性(水を疎外する性質)の2つの性質を持つ両親媒性分子と呼ばれています。この分子は水中で自発的に2分子膜を基本構造とする閉鎖系小胞体(リポソーム)を形成します。この性質が生命の起源において重要な役割を果たしたと考えられています。切手の右上図はその分子集合体の模式図、左下は生体膜モデル、リポソームの透過型電子顕微鏡写真を示したものです。

 研究室では、リン脂質、糖、タンパク質および酵素等の種々の生体構成分子を取り扱っています。これらの生体分子の生体機能発現には構造が密接に関係していますが、その分子間に働くエネルギーの見積りを抜きにして構造を学ぶことはできません。そこで、機能−構造−エネルギーの三要素を組み合わせた研究を行っています。
 研究方法としては、研究目的に応じて種々の熱量計を使い分け、得られたデータをコンピュータを用いて解析し、その他、構造的インフォメーションを得るため電子顕微鏡観察や高分解能核磁気共鳴(NMR)測定も行っています。

 

代表的な生体膜流動モザイクモデル
生体膜は脂質分子が2分子膜状に集合し、この膜を反応の場としてタンパク質が多様な機能を発揮することが出来ます。

主な研究テーマ

1.リン脂質、タンパク質等の構造と機能に関する化学熱力学的研究
2.スフィンゴリン脂質の2分子膜集合特性
3.スフィンゴ脂質2分子膜と水分子の相互社用
4.天然スフィンゴミエリンリポソームとガングリオシドGM1ミセルの相互作用

 
 

超高感度等温滴定型カロリメーター

透過型電子顕微鏡

生体高分子〔リン脂質分子集合体、タンパク質)−リガンド〔糖脂質、薬剤〕相互作用における微少な吸発熱を超高感度測定し、結合の熱力学情報(結合定数、結合比、結合熱)を見積もります。

脂質分子集合体が振舞うナノメートル(100万分の1ミリメートル)の世界を観察しています。生体膜の厚みは5ナノメートル程度です。